COVID-19が世界的に流行し、さまざまなイベントや集まりが中止を余儀なくされた2020年。全国の高専でも授業や学外活動がオンライン化する動きが続いています。
そんななか、函館高専は「オンラインインターンシップ」を開催しました。「企業研究」の一環として、従来の就業体験同様に授業として取り入れ「オンライン形式」でも単位を取得できる仕組みです。
開催にあたって準備した内容や実施後の感想を、函館高専の担当者に伺いました。
―従来のインターンシップをオンライン化するにあたり、難しかった点を教えてください。
モバイル上でも高専の卒業生としてそこで働く自分を想定し、キャリアデザインの参考を得られるかどうかを心配していました。
8時間集中して取り組めるか、実際に装置や機器を見られないまま会社の雰囲気を感じられるかも気がかりでしたね。オンラインに戸惑い、自分の意見や質問が自由にできるだろうか、とも思いました。
―前例がないことでしたよね。問題点について、どのような工夫をしましたか。
事前にオンラインインターンシップの説明会を実施しました。また「One Dayインターンシップ」や会社見学会とセットになっているものもあるので、そちらも活用するよう指導しています。
―実際にオンラインインターンシップを実施し、新たな問題や発見はありましたか?
非常に楽しかったという意見がありホッとしました。現地に行かなくてもある程度の会社の雰囲気は感じられると分かって良かったですね。
―オンラインインターンシップならではのメリットはあったでしょうか。
夏季休業期間が短くなったので、学生は参加しやすかったのではないかと思います。7月27日から、2社を2.5日ずつ計5日間で体験するシステムで複数の企業や業界、職種を比較することができました。
来年度の就職活動では、多くの企業でWeb面接があるでしょう。4年生のうちに企業の方とオンラインで対面できたことは学生にとって非常に良い経験となりました。
関東や関西などの遠隔地にある企業でも気軽に参加でき、学生とその保護者には旅費・宿泊費・滞在費用などの負担がかからないことも喜ばれていましたね。
―では、改善したい点があれば教えてください。
例年のインターンシップ参加では高専生としてのキャリアアップモデルや女性の活躍の様子など「確認してくるべき点」として本校がそれぞれの学生に指示している内容があります。その指示を学生が十分に確認できたとは言えません。
次年度以降も継続する場合には、あらかじめ企業に「この点について学生に情報共有をしてください」とお伝えしようと思っています。企業のインターンシップ担当者も、目的が認識できてスムーズに進められるのではないでしょうか。
使う端末の事前確認についても不十分でした。オンラインインターンシップ期間が始まる直前に企業からスマートフォン不可の指示があったり、学生から「スマホで受講しても良いですか?」と質問があったりと、思っていた以上に問い合わせが多かったです。
今回は問題なく進みましたが、スマホしか使えない学生とパソコン必須の企業とのミスマッチが起こらないよう、余裕を持って把握する必要がありますね。
―リアルでの開催では生じないような問題もあったんですね。ありがとうございました。
函館工業高等専門学校
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