2025年も『月刊高専』をご覧いただき、誠にありがとうございました。公開記事数は本記事をもって累計658本になりました。これもひとえに、読者の皆様、取材にご協力いただいた皆様のおかげです。厚く御礼申し上げます。
さて、今年も年間アクセス数ランキングを発表します。集計期間は「2024年12月9日~2025年12月7日」とし、同期間内に公開された記事に限定してランキング化しています。
集計期間内に公開した記事は計136本です。年末の振り返り記事として、ぜひご覧ください。
※取材をお引き受けいただいた方の肩書や取材内容は、取材当時のものです。
<第10位>高専から東大、そして地球掘削で世界へ。反骨心を武器に、カーボンニュートラルの未来をつくる

ENEOS Xplora株式会社 サステナブル事業推進部 新規事業開発グループ
大備 勝洋 氏
長野高専の出身で、「進路変更が転機だった」と話す大備勝洋さん。高専で電子情報工学を学びながらも数学に興味を持ち、東京大学の地球システム工学科(現:システム創成学科)へ編入学された後、石油ガス開発で世界を飛び回り、今は脱炭素の新規事業開発に挑んでいます。多様な環境での経験からなるキャリア観や歩みについて、お話を伺いました。
大備さんの記事はコチラ
<第9位>滋賀県が「エンジニアのふるさと」になるために。滋賀県立高専の校長予定者が語る、開設に向けたビジョン

2024年10月1日付で、滋賀県立高等専門学校の初代校長予定者に内定した北村隆行先生への取材記事です。2028年春の同校開設に向けて、滋賀県顧問(県立高専総合ディレクター)および公立大学法人滋賀県立大学の県立高専総合ディレクターとして準備を進めておられます。滋賀県立高専の魅力や目指すビジョンについて、様々なお話を伺いました。
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<第8位>高専生には勉強の楽しさを、社会には高専のポテンシャルを伝えたい! 「高専テクノゼミ」を通じた社会への挑戦

OLIENT TECH株式会社 高専テクノゼミ 代表
東京大学 工学部 都市工学科 3年
藤本 鼓太郎 氏
高専卒の東大発ベンチャー企業「OLIENT TECH株式会社」の事業の一環である「高専テクノゼミ」の代表を務めるのは、大島商船高専を卒業し、現在東大生として学びながら奮闘する藤本鼓太郎さんです。高専生向けの学習塾運営やイベント開催を通じ、高専生が多様な進路を切り開くためのサポートを行う藤本さんに、高専時代のエピソードや事業への想い、今後の展望などをお聞きしました。
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<第7位>高専から日銀へ、異色のキャリアの軌跡。数字だけでは見えない、経済の本質をたどる

日本銀行 調査統計局 物価統計課 企画役補佐
大橋 一平 氏
苫小牧高専の情報工学科を卒業し、新潟大学の経済学部へ編入された後、日本銀行に入行された大橋一平さん。調査統計局の業務に従事されています。高専時代の経験がどのように現在のキャリアにつながっているのか、振り返っていただきました。
大橋さんの記事はコチラ
<第6位>やりたいことをすぐに実行できる自分でいたい。高専で磨いた行動力で、デジタルマーケティングの道へ

滋賀大学 経済学部 企業経営学科 4年
松本 彩夏 氏
富山高専を卒業し、現在は滋賀大学で大学生活を送る松本彩夏さん。高専時代は、研究活動はもちろん、学生会にダンスと、多彩な分野で結果を出されています。大学卒業後はエンタメ会社でマーケティング職として働くという松本さんに、高専時代の思い出や、大切にしている生き方について伺いました。
松本さんの記事はコチラ
<第5位>【現地レポート】前年よりも規模が拡大した「全国高専サッカー地域選抜大会」。第2回大会の模様を振り返る

2025年3月18日(火)、19日(水)に大阪・J-GREEN堺にて【2025東京エネシスカップ第2回全国高専サッカー地域選抜大会】が開催されました。地域別で選抜されたチーム同士で戦うこの大会は、前年に行われた第1回大会よりも参加地域が拡大しています。発展の段階にある本大会について取材しました。
第2回全国高専サッカー地域選抜大会の記事はコチラ
第1回全国高専サッカー地域選抜大会の記事はコチラ
<第4位>大阪公立大高専の入試に「女子枠」が新設! カリキュラム、大学との連携、女子学生の活躍から、同校の教育スタイルを探る

大阪公立大高専は2027年度入学者選抜から一部入試制度を変更し、学校長推薦選抜に「女性エンジニア養成枠」を新設します。
同年度4月には現在の大阪・寝屋川市から堺市にある大阪公立大学の中百舌鳥(読み:なかもず)キャンパスに移転することが決まっている大阪公立大高専。今回の入試制度変更の内容や、同校の特徴、大阪公立大学との連携、女子学生の活躍について、6名の教職員のみなさんにお話を伺いました。
大阪公立大高専の記事はコチラ
<第3位>高専卒社長が率いる総合設備工事会社「ダイダン」。社長になるまでの道筋から、高専卒社員のキャリアアップを読み取る

国内外の建築設備に貢献しているダイダン株式会社の社長 山中康宏さんは、奈良高専のご出身です。技術者として入社された山中さんが、約2,000名の社員数を擁する企業の社長になられるまでの経緯を紐解きつつ、大卒と遜色のない高専卒社員のキャリアップ、ダイダンの事業内容、組織改革などについてお伺いしました。
ダイダンの記事はコチラ
<第2位>企業と高専が手を取り合う未来へ。小山高専で実施する企業連携と、今後必要な高専教育のあり方

小山工業高等専門学校 電気電子創造工学科 教授、キャリア支援室 室長
鈴木 真ノ介 氏
小山工業高等専門学校 電気電子創造工学科 教授、校長補佐(国際主事)
平田 克己 氏
小山高専の企業連携の背景や専攻科での取り組みについて、これまで専攻科長を務めてきた鈴木真ノ介先生と国際主事の平田克己先生にお話を伺った記事です。企業との連携を強化し、より実践的な教育へと進化を遂げる小山高専。アイデアソンや長期インターンシップを導入し、学生が社会と密接に関わりながら学べる環境を整えています。
小山高専の企業連携についての記事はコチラ
<第1位>「自分はどうありたいか」で考えれば将来は無限大。高専を卒業し、今はスポーツビジネスの現場へ

アイリスオーヤマ株式会社 会長室
株式会社ベガルタ仙台 ファシリティマネジメント部(業務委託)
武市 賢人 氏
明石高専の都市システム工学科を卒業し、現在はアイリスオーヤマ株式会社の社員として、業務委託によりプロサッカークラブ「ベガルタ仙台」の業務に携わられている武市賢人さん。きっかけは大学院生の頃に出会った「スポーツビジネス」の存在でした。なぜ現在のポジションに至ったのか、その経緯を伺いました。
武市さんの記事はコチラ
2025年の『月刊高専』——その傾向は?
スポーツビジネスに携わっている武市さん(1位)や、日本銀行で働く大橋さん(7位)など、高専卒業生ではあまり見られないキャリアを歩んでいる方の記事が上位にランクインしていることが傾向として挙げられます。ダイダンの山中さん(3位)も技術者として入社されたのちに社長に就任されており、「ヒューマンドキュメント」を大事にしている月刊高専としては、多様なキャリアの在り方をご紹介できたのではないでしょうか。
また、小山高専(2位)や大阪公立大高専(4位)、滋賀県立高専(9位)など、高専教育そのものの進化や立ち上げに関する記事も上位につけていました。ものづくりに精通した技術者の育成というエッセンスを生かしつつ、現在の産業界などに対応していく高専の過程がご覧いただけるかと思います。
2025年の月刊高専が行ったサイト改修の1つに、カテゴリー「高専トピックス」内に小カテゴリーとして「現役高専生」「教育」「研究」「国際化」「学生生活」「新設校・新コース」「入試」などを設けたことが挙げられます。高専および高専生の取り組む内容が幅広くなってきたことを鑑みて新設しました。これもまた、上記のような「高専の可能性の広がり」による結果だと捉えることができると思います。
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2025年も『月刊高専』をご覧いただき、誠にありがとうございました。2026年も、高専の魅力をお伝えするさまざまな記事を公開していきますので、何卒よろしくお願いします。
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