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自社開発のシステムで、社会の基盤を創る独立系Sler「株式会社RKKCS」で活躍する高専OBとは?

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自社開発のシステムで、社会の基盤を創る独立系Sler「株式会社RKKCS」で活躍する高専OBとは?のサムネイル画像

地方自治体と金融機関に特化したパッケージシステムを提供している「株式会社RKKCS」は、システムの設計・開発・運用から企画提案や運用保守まで、一貫したサービスを提供しています。政府共通のクラウドサービスである「ガバメントクラウド」を利用する「次世代システム」の開発チームでシステム開発にあたっている、沖縄高専ご出身の嶋 龍宥さんにお話をお伺いしました。

自社開発にこだわり、「新たな価値」を提供する

―株式会社RKKCSは、どのような会社ですか?

腕組みをして写真に写る嶋さん
嶋 龍宥(しま りゅうすけ)さん
企画開発本部 次世代システム開発部 開発2課
2017年入社 沖縄工業高等専門学校 メディア情報工学科 卒

当社は、地方自治体や銀行などの金融機関に特化したパッケージシステムを自社開発しています。大手メーカーの系列会社ではなく、独立系Slerの会社です。北は北海道、南は沖縄まで、日本全国にお客様がいらっしゃいます。

558名の社員のうち、高専出身の社員は22名です。高専出身の社員は業務アプリケーションの開発に携わっていることが多く、高専時代に学んだ技術を生かして活躍しています。100以上の業務アプリケーションを保有していることも、特徴のひとつですね。

白くて清潔感のあるエントランス

今後は、「ガバメントクラウド」への適用・移行として、「自治体基幹系システムの標準準拠パッケージ開発」へさらに注力していきます。

「ガバメントクラウド」とは、政府共通のクラウドサービスで、全国の地方自治体は2025年までにこのガバメントクラウドを利用した基幹系システムへの移行を、業者側はそれに則ったシステム開発を求められています。

当社も該当しますので、現在は社内プロジェクトを立ち上げて、ガバメントクラウドに適用させる次世代のシステム開発にあたっています。

―嶋さんは入社5年目ながら、次世代システム開発チームに抜擢されたそうですね。

パソコンを入力する様子

はい。自治体システム標準準拠化のための次世代システム開発チームに加わることになったとき、プレッシャーはありましたが、やっぱり「やってみたい」「自分の考えを形にしたい」という気持ちの方が大きかったですね。

自分が考えている内容がシステムに直結するので、「本当にこれで良いのか」と悩むことはよくあります。そういうときは先輩方と話し合いながら最善の方法を考えるようにしていますね。

上司には、「若い人の新しい感覚や知恵を入れることで、これまでのシステムとは全然違う角度の開発が出来上がると思うので、先輩に遠慮しないでいろいろやって欲しい」「これまでのシステムで『もっとこうだったら良いのに』と思うこともあったはずなので、そこで溜まっていたフラストレーションを、新しいシステムの開発でぶつけて欲しい」と言われました。

期待に応えられるように、自分の力を精一杯発揮し、良いシステムが作れるように、チームの皆さんと頑張っていきたいと思っています。

プログラミングと一緒に過ごした、高専の5年間

―嶋さんが、高専に進学したきっかけと、学んだことは何でしたか?

沖縄工業高等専門学校の玄関

中学卒業後の進路を決めるときに、中学の先生に高専を勧められたんです。それまでは高専に行くつもりは全くなかったし、地元の進学校を目指すつもりでした。でも高専のことを知っていくうちに、専門的な分野を学べることに魅力を感じたんです。

僕は中学生の頃から理系科目が好きでしたし、プログラミングにも興味があったので、沖縄高専のプログラミングを学べるメディア情報工学科を選びました。自分でパソコンを組み立てたり、そんな学生だったんです(笑)。

プログラミングについては知識ゼロの状態でしたが、授業で基礎から教えてもらいました。ICT委員会に所属し、1年生の頃にはプロコン(プログラミングコンテスト)出場の手伝いをやったりしましたが、3年生からは行っていないという相当な幽霊部員です(笑)。卒業研究では、コードが変換される前の状態でコード誤りを見つけるような解析を行いました。

―高専時代の思い出を教えてください。

ピースサインで写真に写る嶋さん

2年生までは全寮制なのですが、寮から出た後に、友達とルームシェアをしたことが一番の思い出ですね。僕は沖縄県出身ですが、地元が遠かったので実家から通うことができませんでした。だから寮を出た後はルームシェアで家賃を浮かせていたんです。

周りでルームシェアしている友達もいたのですが、なかなか続かずにすぐ解消する中、僕たちは5年生までルームシェアを続けることができたんですよ。お互いある程度の綺麗好きだったことが、長く続けられた秘訣だったと思います(笑)。

住んでいたのは友達と2人でしたが、他の友達が遊びに来ることもあったので、僕が住んでいた部屋は「憩いの場」になっていましたね。みんなでワイワイするのが、本当に楽しかったです。

あと、高専には面白い先生も多かったんですよ。中学校の時と比べると、明らかに個性的な先生が多かったです。言っていいのか分かりませんが(笑)、なかには毎日遅刻してくる先生もいたりして(笑)。沖縄高専って自由な校風だと思うんですけど、先生も良い意味でいろんな方がいらっしゃったので、高専生活は退屈しなかったですね。

―RKKCSに入社した理由と、会社の魅力を教えてください。

男性二人を見つめる学生たち

元々、東京に就職したいという気持ちがありました。でも将来的には沖縄に戻って働きたいと思っていたので、東京に本社や支社がありつつ、沖縄に戻れる会社を探していたんです。

RKKCSの会社説明会が高専でもあったのですが、そこでRKKCSが「沖縄に戻れますよ」と言っていたんです。最初は話を聞くだけのつもりで訪れたのですが、当時はその場でエントリーシートを記入させられたので、「え?」とは思いましたが、気付いたら書いていました(笑)。

働いて5年になりますが、人間関係で悩んだことが1度もありません。周りの友達からは「人間関係で悩んでいる」という話も聞くので、「あぁ、良い会社に入社したんだなあ」と感じていますね。あのとき、エントリーシートを書いて良かったです(笑)。

業務でも、「日本全国で動いているシステムの一端を担っている」ということが嬉しいです。一からシステムの設計に携わっているからこそ、大変なことは多いですが、その分やりがいも大きいです。

―今後の目標はありますか?

窓際で談笑する男女

僕は今、実装面で業務に携わっていることが多いです。だから、「実装面でのプロ」を目指していきたいですね。実装面で聞かれたことは何でも答えられるように、技術や知識を身につけたいと思います。

あとは、頼られる先輩になりたいですね。これまで、「自分にはリーダー気質がない」と思っていて、リーダーになることは避けてきました。リーダーのサポートをすることが合っていると思っていたんですよね。

でもみんなを引っ張っていく先輩を見ていると、「自分も先輩たちみたいに後輩を引っ張っていけるようになりたい」と思うようになりました。そのためには、自分から動ける部分はどんどん動いて、後輩たちの目標になれるよう、技術の向上に励んでいきたいと思っています。

-高専生へメッセージをお願いします。

歩きながら談笑する嶋さん

高専って、勉強するのに最適な環境だと思うんですよ。専門的な機材もあるので、他の学校では学べないことがたくさん身につきます。正直、会社に入ってこんなにプログラミングの知識を使うと思っていなくて。「もっと高専時代にしっかり勉強しておけばよかった」と後悔しています(笑)。それぐらい高専での勉強は有益でしたし、後輩たちには「勉強していたほうがいいよ」って本当に伝えたいです。

高専の5年間って、長いようで意外とあっという間です。社会人になってから勉強するのは本当に大変です。高専で学んだことは、社会人になってからもきっと役立ちます。遊びたい気持ちもあると思いますが、「高専生」であることを生かして、色々なことを学んでください。

―嶋さん、貴重なお話をありがとうございました!今後も高専での経験を生かし、活躍してくださいね!

RKKCS株式会社
〒862-0976 熊本市西区春日3-15-60 JR熊本白川ビル(受付11F)
TEL:096-312-4730
HP:https://www.rkkcs.co.jp/
採用サイト:https://rkkcs-recruiting.com/

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