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GCONってなに?

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GCONの「G」って、何のことなのかな?

「G」は「GIRLS」の「G」です! 高専には女子学生のためのコンテストがあるんだよ。今回はそちらについてご紹介します!

SDGsと技術を組み合わせた、女子学生のためのコンテスト

GCON(正式名称:高専GIRLS SDGs×Technology Contest)とは、女子学生が中心となったチームが、日頃の学習や研究の成果をもとに、SDGs(※)の視点で社会課題解決の技術開発を提案するコンテストです。高専制度創設60周年を迎えた2022年からスタートしました。

※Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称で、「誰一人取り残さない」持続可能でよりよい社会の実現を目指すために、2030年までに達成すべき世界目標のこと。SDGsには、全部で17の目標があります。

このコンテストは、日本の女性技術者や研究者が増えるよう、未来の技術者・研究者として女子学生のさらなる成長を促すことが目的です。SDGsにも「ジェンダー平等を実現しよう」が目標5として掲げられています。

日本の産業界では理系分野での女性活躍がまだまだ進んでおらず、特に大学・企業での女性技術者・研究者の割合が低いことが大きな課題になっています。その解決のためには、中・高等教育のタイミングから理系女子が増えていくことが重要なのです。

それは高専でも同様です。近年の高専における女子学生の割合は増加傾向で、2023年度の本科在学者だと約23%となっています。その女子学生が活躍できる場を増やすことで、さらなる飛躍を応援するのがGCONなのです。

専本科在学者の内、女子学生の割合の推移を表したグラフ。右肩上がりに上昇中。
▲高専本科在学者の内、女子学生の割合の推移
※文部科学省「学校基本調査」より算出

高専女子については「高専女子ってどれくらいいる?」でもご紹介しているので、そちらもぜひご覧くださいね。

GCONには、男子の学生は参加できないのかな?

参加できます! ただし、チームリーダーは女子学生で、かつチームの半数以上は女子学生にするルールがあるよ。

審査基準はどうなっているの?

GCONは書類審査、面談審査を経て、本選に出場となります。本選ではプレゼンテーションと質疑応答が実施されるほか、関係者や協賛企業を対象にしたポスターセッションも行われます。

審査基準は「SDGsへの理解と自分との関わり」「イノベーション視点」「実現への道程」などです。SDGsの観点から解決したい社会課題を明確にし、それに対していかに新しい視点で、かつビジネスチャンスにつながる提案が、的確な研究開発を通してできるかが重要となります。

2024年1月21日(日)に開催されたGCON2023本選では、鳥羽商船高専と豊田高専の合同チーム「かきっ娘」が最優秀賞(文部科学大臣賞)を受賞しました。また、企業賞としてJFEスチール賞も受賞しています。

かきっ娘が提案したのは「CO₂を吸収する無焼成スマート牡蠣殻タイル」でした。粉末状にした牡蠣殻をタイルにしたもので、これによって日本全国にある大量の牡蠣殻の用途拡大や、粘土鉱山の減少によるタイルの原料不足の解決を目指しています。

また、タイルをつくる過程でCO₂を吸収することや、無焼成のためタイルをつくる際にCO₂を排出しない点もポイントです。かきっ娘の詳しい開発内容などは月刊高専で別途取材していますので、コチラもご覧ください。

GCON2023で最優秀賞を受賞した「かきっ娘」のメンバー。
▲GCON2023で最優秀賞を受賞した「かきっ娘」のメンバー

かきっ娘が達成を目指したSDGsの目標って何なのかな?

牡蠣殻という廃棄物を再利用している点から、目標12「つくる責任、つかう責任」がまず挙げられます!

あと、エントリー85チームのうち、合同チームだったのはかきっ娘だけなんだ! 企業とも連携していたので、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」も挙げられるね。

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