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DCONってなに?
最近よくAIの話を聞くことがあるよ!
私もある! 高専でもAIに関する取り組みとかあるのかな?
高専ではAIに使われている技術を使ったコンテストが開催されているんだ。そのコンテストについてご紹介するね!
ディープラーニングを使った製品・サービス開発
DCON(正式名称:全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト)とは、高専生が持つ「モノづくりの技術」と、「ディープラーニング」を活用した作品を制作し、その作品によって生み出される「事業性」を企業評価額(企業の価値)で競うコンテストです。
ディープラーニングはAIをつくるために必要な機械学習の一種(発展系)で、深層学習とも呼ばれます。人間の脳の神経回路をモデルとした「ニューラルネットワーク」を用いることによって、これまでの機械学習ではできなかったレベルの画像識別など、複雑な判断や細かな処理ができるようになりました。
近年大きな話題となっている生成AI「ChatGPT」もディープラーニングによって生まれています。これからの社会の発展を考えるにあたって、AI、そしてディープラーニングは切っても切り離せないのです。
そのようなディープラーニングと、高専生が持つモノづくりの技術が組み合わさった製品・サービスを生み出すことで、産業に大きなインパクトを与えることができると考え、DCONは2019年に始まりました。
過去の入賞チームから実際に起業した事例も出てきています。月刊高専では、DCON2024で最優秀賞を受賞した都立産技高専の西谷颯哲さん、企業賞2つを受賞した沼津高専の佐藤羽瑠さんに取材していますので、ぜひご覧ください。

ディープラーニングは、AIで今1番注目されている技術なんだね!
AIの分野は目まぐるしく発展するから、言葉の定義なども書籍やWEBサイトによって違うことがあります。気になった方はぜひ自分でもいろいろ調べてみてください!
審査基準はどうなっているの?
DCONは一次審査→二次審査→本選の順で、半年以上かけて実施。一次審査はエントリーシートに基づく書類審査、二次審査は書類審査後に2回の面談審査があり、本選では技術審査とプレゼンテーション審査が行われます。本選で最優秀賞や優秀賞に選ばれた場合には起業資金が授与され、最優秀賞の場合、その資金は100万円です。
また、一次審査通過チームはプロトタイプ(試作品)をつくることになり、制作に必要な計算資源(※)やプラットフォーム、制作費などの補助を受けることができます。二次審査通過チームは、最終審査に向けての準備を事業経験が豊富なメンター(上場企業経営者をはじめとする助言者)と行うなど、サポートも充実しています。
※コンピュータなどの計算機が最大どれだけ計算できるか(計算量)を示したもの。プロセッサ時間やメモリ使用量などで決まる。
審査のポイントとなるのは「作品コンセプト」「ものづくり・ハードウエア」「ディープラーニングの活用」「課題解決」の4つです。ディープラーニングを用いつつ、しっかりとしたものづくりやハードウエアにソフトウエアを落とし込んだ製品・サービスであること。また、それによって、社会や企業にどのような効果をもたらし、社会課題をどのように解決できるかが重要となります。
2026年5月8日(金)、9日(土)に開催されたDCON2026の本選で最優秀賞に輝いたチーム「Kanro AI」(豊田工業高等専門学校)は、「Pipe Eye」という作品で出場しました。
「Pipe Eye」は自動走行・リアルタイム画像認識・報告書作成可能な下水道の自動点検ロボットのことで、下水道管の維持管理手法や業務形態の抜本的な改善を目指して開発されました。企業および自治体の協力のもと、実データを用いたAIの学習・検証を行い、実用性の高さや市場性、企業連携の可能性を効果的にアピール。企業評価額は5億6000万円でした。

「企業評価額」って、具体的にはどういうことなのかな?
その企業が持っている“経済的な価値”を金額で表したものだよ。金額を決定するには様々な方法があるけど、主には「売上利益」「市場規模」「競合優位性」のほかにも、「事業の意義」「起業家の想い・資質」なども見て決定されるんだ。
月刊高専では、DCON実行委員会事務局のマネージャーの方へも取材しています。DCONが始まったきっかけや、DCONが大事にしている思いなどを紹介しているので、気になったらコチラも読んでみてくださいね。