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「学びたい」を原動力に、金融×ITの最前線へ。成長意欲が連鎖するNTTデータフォースでの、高専卒社員2人の姿

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「学びたい」を原動力に、金融×ITの最前線へ。成長意欲が連鎖するNTTデータフォースでの、高専卒社員2人の姿のサムネイル画像

金融×ITのプロフェッショナル集団として、金融機関のシステム開発やシステムアウトソーシング等を手掛けているNTTデータフォース。NTTデータグループの一員として、横浜銀行のシステムを担う金融システム会社として2000年に設立されました。そんなNTTデータフォースで活躍されている高専卒社員のお2人に、同社での仕事のやりがいや企業風土などを伺ってみると、同社のさまざまな強みが見えてきました。

システムそのものを学びたくて入社した

<インタビュイー>
小田中 拓馬さん(2023年入社、中途)
所属・役職:北海道・東北ビジネス本部 チーフ
出身高専:一関工業高等専門学校 専攻科 生産工学専攻

小田中 拓馬さん
 

─一関高専に進学された理由を教えてください。

もともと小中学生の頃から理科や科学、ものづくりの分野が好きでした。ただ、近場でそういった分野を深く学べそうな高校があまりなくて悩んでいたんです。そんな中学3年生の頃、一関高専の体験入学に参加しました。そこで学生がつくったロボットなどの工作物や研究の成果を見て、面白そうだと思いましたね。

その際、一関高専の先生ともお話ししたのですが、就職率の良さをすごく推されまして(笑) 「この学校なら就職率は100%だぞ。食べるのに困ることはないぞ」と熱弁いただいたことも後押しとなり、高専に進学することを決めました。

─小田中さんは電気情報工学科に入学されていますが、その理由は何ですか。

体験入学で就職率を推していた先生のご専門が電気でして、「ものづくりといえば電気」とおススメいただき、電気に興味を持ったことが理由の1つです。また、「情報」もあるので、プログラミングなどを学ぶことができる点も理由としてありました。

─NTTデータフォースに入社されたきっかけを教えてください。

実は高専の専攻科を修了したあとは石油工場系の会社に入社しまして、システムの保守や更改業務に携わっていました。工場全体を支えていることが実感できる環境で非常に面白かったのですが、OTの知識はどんどん増えていく一方、システム全体に対する基礎的な力は、これ以上身につかないのではないかと不安に思ったんです。

※Operational Technologyの略。工場やプラント、ビルなどの設備を最適に動かすための制御・運用技術の総称のこと。

そして、システムの基盤や技術について体系的に深く学べる環境で仕事がしたいと別の会社を探していたところ、出会ったのがNTTデータフォースでした。

─NTTデータフォースでは、これまでどのような業務をされてきたのですか。

入社直後、銀行様のシステム基盤の開発業務を受け持つことになり、サーバーの構築、設計、開発、試験など、システム全体に関わる仕事に携わりました。やはり前の会社とは非常に異なる業務内容で、設計も初めて行ったのですが、1つ1つ学んでいきながら進めていきました。システムの更改が終わり、安定して稼働するようになると、銀行様からお褒めの言葉をいただき、やりがいを感じましたね。

現在は、データベースのメンテナンス業務などを担当しています。2025年の夏頃にはチーフに昇格し、規模が小さめの案件についてはマネジメントとして携わるようになりました。

仕事中の小田中さん
▲仕事中の小田中さん

―やはりシステムに対する仕事の仕方は、前職とは異なるのでしょうか。

そうですね。前職では実作業にかかる部分のみに注目して作業するのが基本で、工場内のネットワークやデータベースの全体像は簡単に確認する程度でしたが、当社はそうではありません。例えば設計する際には、システム全体を見ながら取り組む必要があります。そのような仕事を通してシステムの基礎を学ぶことができますので、非常に良い職場環境だと思っています。

─小田中さんのお話の中でたびたび登場する「学ぶ」「学びたい」といった言葉が印象的です。高専でのご経験も関係しているのでしょうか。

高専での勉強は大変でしたね(笑) 試験での赤点のハードルが高く、1クラス40人のうち何人か留年する人もいた環境でした。しかし、逆に言えば、その環境のおかげで勉強に対する意識を高く持つようになったのだと思います。

また、高専での勉強は時間との戦いでした。私は寮生ではなく、通学で片道1時間くらいかかっていたので、どの部分に重点を置いて、どれくらいの量を勉強すべきなのかと、効率の良い勉強法を考えざるを得ない状況だったんです。そのような勉強のスタイルは社会人になっても非常に生きていますし、だからこそ学びたいことを学び続けることができているのだと思います。

―ほかの社員のみなさんも、「学びたい」という意識は強いのでしょうか。

そうですね。かなり年上の方でも「業務において生成AIをどのように活用すべきなのか」をしっかり考えていて、すごいなと思います。あと、当社は資格の取得支援や研修制度が充実していまして、みなさん活用しています。

私自身も、現状まだまだ不足しているデータベース関連の知識を学ぼうと研修を受けているところです。また、チーフに昇格した際は、プロジェクトの進め方などを学ぶ研修を受けました。プロジェクトは点ではなく全体を見ながら動かさないといけないなど、非常に学びがありました。品質・スピード・安定性を担保しながら案件を進められるようになるのが、今の一番の目標です。

仕事中の小田中さん
▲仕事中の小田中さん

―システム全体が学べる環境や、資格の取得支援、研修以外でNTTデータフォースの良いところをもう1つ挙げるとするならば、何を挙げますか。

給与面だと思います。正直言いまして、「私がこんなに貰ってもいいんですか?」と尋ねたくなるほど良いです。昇格してから給与も上がりましたが、昇格する前からも良いと思っていました。

─就職を考えている高専生にメッセージをお願いします。

就職活動ではすごく悩んでしまう場面もあるかと思いますが、自分が学んできた分野だけに固執するのではなく、広い視野を持って就職活動に取り組むことをおススメします。私自身、電気情報工学科で学んだあと、石油業界でシステムに携わり、そこからシステム業界である当社に入社していますので、結果的に幅広い分野に関わることになりました。

また、5年間同じクラスで同級生と一緒に過ごしていると、非常に絆が深まります。勉強だけでなく、友人との部活動や日常生活の時間も大切にしながら、楽しく過ごしてほしいですね。日々の勉強・実験・レポート作成など、大変なことは多いと思いますが、大変だった記憶も含め、その経験は生きてくるはずです。

懐の深さに感謝した、NTTグループでの40年以上のキャリア

<インタビュイー>
有田 久幸さん(2018年入社、1985年にNTTに新卒入社)
所属・役職:システム開発事業本部 本部長
出身高専:熊本電波高専(現:熊本高専 熊本キャンパス) 情報工学科

有田 久幸さん
 

―高専に進学された理由を教えてください。

もともと理数系が好きだったのですが、中学3年生のときに家電メーカーからマイコン——今でいうパソコンですね——が発売され、近所の家電ショップで展示されていました。BASIC言語で自作されたプログラムでゲームが動いているのを目の当たりにして、衝撃を受けましたね。

そして、県内上位の高校と同等レベルで、かつ1年生からパソコンに触れられる学校があると聞き、熊本電波高専の情報工学科に入学したのです。

―入学後の学生生活はいかがでしたか。

周りにも似たようなメンバーがいましたし、私は5年間寮にいましたので、趣味の面も含めて仲間と学びを深めることができました。年齢に差がある間柄でのコミュニケーション能力もここで鍛えられたと思いますし、仕事にも生きていると思います。

また、家電メーカーや自動車部品メーカーの出身で、博士号も持っておられる先生方のお話は、会社での業務内容に踏み込んだものが多く、非常に面白かったです。

―高専を卒業してから現在まで、どのようなキャリアを歩まれたのでしょうか。

電電公社(日本電信電話公社)がNTT(日本電信電話株式会社)に民営化した1985年、NTTのデータ通信部門に入社しました。その後、1988年にデータ通信部門がNTTデータ通信株式会社(現:株式会社NTTデータ)へと分離独立し、私もそこに移ることに。そして、2018年からは現在のNTTデータフォース株式会社に在籍することになります。

もともと公務員として地元で働くのもありかなと漠然と思っていたのですが、5年生のときに電電公社から来られた先生によるデータ通信の授業があり、「電話だけが事業ではないんだ。面白そうだな」と感じました。それが、入社のきっかけです。その先生の授業は寝ている人が多かったですが、私はNTTに行きたかったので、しっかり目を開けながら聞いていました(笑)

▲取材中の有田さん

―入社後のキャリアについて、詳しく教えてください。

最初の赴任先は福岡の銀行様で、システムの保守を担当しました。偶然にもそのプロジェクトのマネージャーは高専の卒業生でして、その方から「有田はプログラミングが分かっている人だから、これからは企画提案の仕事をすべきだ」とおっしゃっていただきました。それが人生の一大転機でしたね。高専で泥臭くプログラミングを学んでいたことを評価していただいたのかもしれません。そのままゴリゴリとシステムをつくる技術者になろうと言われていたら、今の自分はなかったと思います。

その後は東京に転勤し、メガバンク様の先進システムをパッケージ化して、さまざまな地方銀行様に適用する業務に10年ほど携わりました。1つの地方銀行様にシステムを適用する業務は2~3年ほどかかるものでして、転勤も何度か経験しましたね。

本社に戻ってからは当時の新規ビジネスであった「銀行システムのアウトソーシング」の企画提案に携わりました。また、システム会社のM&Aにも関わりまして、米国企業のM&Aを仕掛けにニューヨークまで行ったこともあります。

そして、銀行システムのアウトソーシング企業であるNTTデータフォースに2018年から在籍となりました。システム開発事業本部の本部長としてマネジメントを担当しています。ですので、入社してからずっとバンキングシステムに携わっていまして、楽しい人生です(笑) 高専でプログラムをつくっていたような人間にビジネスベースの仕事をさせてくれたNTTデータは懐が深いと思いますし、その「やりたいことをやらせてくれる」風土はNTTデータフォースにもつながっていると思います。

―NTTデータフォースの若い社員の方々を見ても、楽しそうに仕事をしている印象を受けますか。

そのような社員がかなり多いと思います。面接では「地元の銀行のシステムに新しい仕組みを導入して支援したい」と話す方もいますね。当社はお客様と近い距離感で仕事をしますので、お客様の喜びの声も届きやすいですし、やりがいがあると思います。若い社員は1回その達成感を経験すると覚醒して、「次のシステムをつくろう!」と、さらに熱心に取り組み始めていると思います。

また、システムベンダー企業の多くはシステムの一部分しか担当できませんが、当社は銀行様のシステムすべてに携わっていますので、幅広い業務が可能です。教育体制もかなり整っていますので、システムそのものに興味を持っている方には、非常に良い環境だと思います。

NTTデータフォースのオフィス
▲NTTデータフォースのオフィス

―仕事の中で困難に直面されたこともあったのではないでしょうか。

いっぱいあります。バンキングのオンラインシステムを止めそうになってヒヤリとした経験は何度もありました。入社2,3年目でチームリーダーを任されたときは、自分のチームだけ進捗が遅れ、品質も悪くて、バグもたくさんある状況になったこともあります。

ただ、そのようなときは、周りの先輩方が集まって助けてくれるんです。どこのプロジェクトにもシステムの「主」みたいな方がいて、「あの人が困っているみたいだから、ちょっとフォローしてほしい」と、若い先輩社員を追加してくれたりするんですよ。みんなで支え合って一つのものをつくり上げる点が、この仕事の面白いところです。

ちなみに、NTTグループには「月曜会」という高専卒社員4,200名ほどの大きなネットワークがあります。専門的な相談に乗ってくれる人を紹介してもらえるなど、非常にありがたいネットワークです。私も入社したときには、先輩から「仕事で詰まったら、月曜会の先輩をたどっていけ」と言われましたね。

新横浜駅の近くにあるNTTデータフォース本社から見える景色。手前に見えているのが日産スタジアム、奥に見えているのが富士山です
▲新横浜駅の近くにあるNTTデータフォース本社から見える景色。手前に見えているのが日産スタジアム、奥に見えているのが富士山です

―今後の目標を教えてください。

徹底的にAIを活用して、高品質・短納期のシステム開発が定着できるような仕掛けを考えていきたいです。NTTデータグループは「2026年度中にIT(情報技術)システム開発をほぼ生成AIが担う技術を導入する」と宣言しています。モノを分解して試行錯誤していた経験を持っている高専生には、ぴったりハマる職場になるのではないでしょうか。私も歳をとりましたが、新しい技術に貪欲にチャレンジしていきたい所存です。

―現役の高専生にメッセージをお願いします。

有田 久幸さん
 

泥臭いことは買って出ましょう。そして、「この若さでこんなことを学べているんだ」と自信を持ってほしいです。そこで学んだことを武器に「卒業したら世界で活躍するんだ」と思って、頑張ってもらいたいですね。ワクワク感を持って、失敗を恐れず、新しいことにチャレンジしていく精神を忘れないでください。

そして、当社の高専卒社員への人事評価は、大卒社員と遜色ありません。これまでの高専卒社員のみなさんが積み上げてきた実績の賜物として、現在の高専への評価があると思います。この傾向は当社だけでなく、他の企業様でも見られるようになってきましたね。本当に嬉しいです。

当社は頑張れば頑張るほど評価は上がりますし、システムを俯瞰しながら幅広く業務できますので、自身の成長にもつながる職場環境だと思います。そのような強みを持った当社で、ぜひ活躍してほしいです。

小田中 拓馬
Takuma Odanaka

  • NTTデータフォース株式会社 北海道・東北ビジネス本部 チーフ

小田中 拓馬氏の写真

2018年3月 一関工業高等専門学校 電気情報工学科 卒業
2020年3月 一関工業高等専門学校 専攻科 生産工学専攻 修了
2020年4月 某石油系企業 入社
2023年8月 NTTデータフォース株式会社、以降現職

有田 久幸
Hisayuki Arita

  • NTTデータフォース株式会社 システム開発事業本部 本部長

有田 久幸氏の写真

1985年3月 熊本電波工業高等専門学校(現:熊本高等専門学校 熊本キャンパス) 情報工学科 卒業
1985年4月 日本電信電話株式会社
1988年7月 NTTデータ通信株式会社(日本電信電話株式会社から分離独立)
1998年8月 株式会社NTTデータ(社名変更による)
2018年4月 NTTデータフォース株式会社、以降現職

○NTTデータフォース 新卒採用ページ
https://www.nttdata-force.co.jp/recruit/new-graduate/index.html

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