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高専から通信インフラの現場へ。NTT MEで働く小山高専出身・同期3名の現在地

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高専から通信インフラの現場へ。NTT MEで働く小山高専出身・同期3名の現在地のサムネイル画像

小山高専の電気電子創造工学科を卒業後、NTT ME株式会社(以降、NTT ME)に入社し、通信インフラの保守・運用に携わっている(サムネイル右から)西田和樹さん、森山晃多さん、山村琉空さん。現在は、それぞれ異なる立場・業務で現場を支えています。学生時代からの関係性を持つ3名に、就職のきっかけや現在の業務内容、現場で感じるやりがいや社会人としての変化などについてお話を伺いました。

「自由な校風」と「濃い5年間」が育てた、それぞれの原点

―みなさんは高専時代から面識があったのでしょうか。

森山さん:私と西田は高専時代から仲が良かったですね。山村は同じクラスではありましたが、当時は「クラスメイトの一人」という感じでした。

▲学生時代の森山さん(右)と西田さん

山村さん:高専時代は二人とはそこまで深く関わることはなく、こうして同じ職場で働くことになるとは思っていませんでした。

―高専へ進学したきっかけを教えてください。

森山さん:中学生の頃に科学部でロボットをつくっていて、その流れで担任の先生から高専を勧められたのがきっかけです。当時はレゴのロボットにプログラミングを組み込み、線の上を走らせるような競技に取り組んでいました。

西田さん:もともとゲームが好きで、将来は「つくる側」に回りたいという思いがありました。習い事でお世話になっていた先生が高専の部活動に関わっていたこともあって高専を知り、専門知識を学べる環境に魅力を感じて進学しました。

山村さん:中学3年生の時点では、具体的にこの分野に進みたいという明確な目標はありませんでした。ただ、理系科目が好きだったので、工業系を幅広く学べて、そのまま就職にもつながる高専は自分に合っていると思って選びました。

―実際に高専に入ってみて、どのような印象を持ちましたか。

森山さん:思っていた以上に「大学に近い」と感じました。授業が90分だったり、学生主体で動く場面が多かったりして、高校というよりは大学のような雰囲気でしたね。

▲バレーボールを楽しむ、高専生の頃の森山さん

山村さん:年齢差には驚きました。同じ部活に5年生や専攻科の学生がいて、自分は16歳なのに上は22歳という環境だったので、最初は少し怖さもありました。ただ後々は、試験や就活に関して先輩のアドバイスや意見をいただけることがあり、とても助けになりました。

西田さん:校風の自由さも印象的でした。入学式の日から髪を染めている人もいましたし、服装の指定もなくて、「ここまで自由なんだ」と驚きました。

―高専時代はどのような学生生活を送っていましたか。

山村さん:私は5年間サッカー部に所属し、部長も務め、完全に部活中心の生活でした。平日は遅くまで練習していましたし、土日は試合があったので、勉強はどうしても後回しになりがちでしたね。もちろんテスト前には取り組んでいましたが、日常的にしっかり時間を取れていたかというと難しくて……。今振り返ると、もう少しやっておけばよかったという気持ちはあります。

森山さん:私は「置いていかれないように」という意識で勉強に取り組んでいました。特別成績が良いタイプではなかったので、とにかく授業についていって、点数を落とさないようにすることを意識していました。

西田さん:入学当初からあまり成績は良くなくて、授業はきちんと聞いていたものの、赤点ギリギリということもありました。勉強もしつつ、ゲームやeスポーツの大会に参加して、自分の興味のあることにも時間を使っていました。今思うと、もう少し勉強しておけばよかったですね。

―高専で身についた力や、高専出身で良かったと思う点はありますか。

森山さん:当時はあまり意識していませんでしたが、相手の話をしっかり聞く姿勢や、グループワークで進捗を確認しながら進める力は、今の仕事でも生きていると感じます。

山村さん:確かに、今は後輩の育成にも関わっているのですが、一人で完結する仕事ではなく、チームで進める場面で「意見を伝える」「相手の意見を聞く」「それを踏まえて判断する」といった部分は、高専での経験がベースになっていると思います。

西田さん:自分も役割分担をして、計画を立てて、それに沿って進める、というのは今の仕事でもそのまま生きている感覚があります。後輩に対しても、「いつまでにどのレベルまでできるようにするか」を考えながら関わることが増えてきました。

山村さん:これは高専特有ではないかもしれませんが、部活で部長をやっていた経験も大きかったです。チームを引っ張っていく、という経験は、今にもつながっていると思います。

▲高専生の頃の山村さん。サッカー部での集合写真

森山さん:あと、高専はレポートや課題が本当に多いので、「何からやるか」「どの順番で進めるか」を考える習慣は自然と身につきました。今の業務でも優先順位を考える場面で生きています。

西田さん:そうですね。あと、同じ職場に小山高専出身の先輩もいますし、他の高専出身の技術者の方もいるので、それがきっかけで話しやすかったり、つながりができたりするのは良かったなと思います。

高専を出て、通信インフラを支える仕事へ

―みなさんは2023年に小山高専を卒業し、NTT MEに入社されています。就職活動では、どのような仕事や業界を考えていましたか。

山村さん:業界にあまりこだわりはなかったのですが、同じ作業の繰り返しではなく、日々変化がある仕事がいいと考えていました。実際に今の仕事は現場ごとに状況が違うので、その点はイメージに近いと感じています。

西田さん:私はネットワークに関わる仕事に就きたいと考えていました。ゲームが好きだったこともあり、その延長線上で通信分野に興味を持ったのがきっかけです。高専の先生に相談した際にNTT MEを紹介していただき、志望につながりました。

森山さん:私はインフラに関わる仕事がいいと思っていました。日々の生活を支える仕事に携わりたいという思いがあり、通信に限らず広く見ていましたが、NTT MEでのインターンシップを通じて志望が固まりました。

―森山さんはインターンシップを経験されていたんですね。

森山さん:NTT MEが高専に企業説明で来ていたことや、先生からの紹介もあって、もともと興味は持っていました。そのうえで1週間のインターンシップに参加し、通信を支える業務を目の前で体験したことにより、働くイメージがより具体化されたと思います。

また、福利厚生といった会社の制度に魅力を感じる部分が多くありました。休日や社宅制度など、生活面でのサポートがしっかりしている点は、長く働くうえで安心感があります。

―現在のみなさんは栃木エリア統括部サービスセンタで通信設備の保守や回線修理などを担当されているとのことですが、具体的にはどのような業務を行っているのでしょうか。

山村さん:私は一般のお客様や法人のお客様のもとに伺い、回線の修理を行っています。電柱や光ケーブルといった屋外の設備から、お客様宅内の機器まで、幅広い範囲を担当しています。

▲高所作業車で光ケーブルの修理を行う山村さん

西田さん:私はNTTの通信ビル内部の業務を担当しています。お客様の回線が集約されている装置の保守や、新規契約時の開通作業が中心です。外からは見えませんが、多くのお客様に影響を与える通信の中枢となる設備を扱います。

▲通信設備の修理作業を行う西田さん

森山さん:入社当初は山村と同じくお客様のもとに伺う業務が中心でしたが、現在はNTTの通信ビル内部の業務にも関わり、いわば中間的な立場で業務を行っています。

▲他担当と連携して作業を進める森山さん

―同級生と同じ職場で働くことについては、どのように感じていますか。

山村さん:相談しやすいのは大きいです。困ったときに気軽に聞ける相手がいるのは助かっています。

森山さん:入社当初は、知っている人がいるというだけで安心感がありました。

西田さん:それぞれ担当している業務が違うので、お互いの仕事の内容を知れるのは良い点だと思います。

―実際に通信インフラを支える仕事に就いてみて、やりがいを感じるのはどのようなときですか。

山村さん:やはり、お客様から直接感謝の言葉をいただけたときはやりがいを感じます。現場ごとに環境もお客様も異なるので、毎回違う対応が求められる点は難しさでもあり、面白さでもあります。

また、NTT東日本グループの一員として、地域のお祭りに参加するなど、社会貢献活動に関わる機会もあります。通信インフラを支えるだけでなく、地域そのものを支えているんだなと実感できるところも、この会社の魅力だと感じています。

▲栃木県最大級の規模を誇る夏祭り「ふるさと宮まつり」に参加されたときの山村さん

森山さん:大変な現場のトラブルをそれまでに習得してきた知識や技術をもとに自分で解決できたときです。また、インフラ事業ならではかもしれませんが、後日その場所の近くを通ったときに「自分がここを直したんだ」と思い出して、何度も達成感が得られます。

▲電柱で電話線修理作業を行う森山さん

西田さん:自分の担当する設備は、大勢の方が利用する回線につながっています。数万人規模に影響が出る可能性がある中で、それを支えているという実感は大きいです。

社会人としての変化と、これからのキャリア

―学生時代と比べて、社会人になって意識や考え方が変わったと感じることはありますか。

森山さん:自分から動く意識は大きく変わったと思います。高専時代も主体的に動く場面はありましたが、指示を受けることも多かったので、受け身で進めることもありました。しかし、社会人になるとそれだけでは仕事が進まないので、分からないことは自分から聞きに行く、助けを求める、といった動きが必要だと感じています。

西田さん:目標や目的を持って取り組むようになりました。仕事として進める中で、「何のためにやるのか」を意識するようになったと思います。

山村さん:時間の使い方は大きく変わりました。高専時代は課題の提出やテスト勉強がギリギリになることも多かったのですが、仕事では通用しません。自分一人で完結するものではなく、上司や先輩に確認してもらう必要がある場面も多く、相手の都合もあるため、早めに段取りを組んで進めることを意識するようになりました。

―お互いを見ていて、「学生時代から変わった」と感じる瞬間はありますか。

山村さん:学生時代の森山はどちらかというと内気な印象で人前に出るようなタイプには見えませんでしたが、今は発信する場面も増えて、頼りがいが出てきたと感じます。あと、身長も大きくなっていますね(笑)

森山さん:(笑) 自分でも、休日の過ごし方も含めて変わったと思います。学生時代は家にいることが多かったですが、今は友人や先輩と出かけることも増えました。

逆に山村は、学生時代はふざけている印象もありましたが、今は知識も豊富で、仕事面でとても頼りになる存在です。西田は、以前よりも周囲とのコミュニケーションが増えた印象があります。

▲社内イベントでの山村さん

西田さん:もともと人とコミュニケーションを取るのが得意な方ではなかったのですが、仕事をする中で、多くの人と関わる機会が増えました。その中で、話し方や関わり方が少しずつ分かってきたんだと思います。

―今後はどのような技術者を目指していきたいと考えていますか。

西田さん:現在は保守の業務が中心ですが、今後は構築や設計といった「つくる側」にも関わっていきたいと考えています。まもる側とつくる側、両方の視点を持てるようになりたいです。

山村さん:今は既存設備の修理や開通が中心ですが、将来的には通信インフラの設計にも関わっていきたいと考えています。電柱やケーブルの構築方針の策定など、より上流の部分にも携わっていきたいです。

森山さん:私は「お客様のもとに伺う業務」と「NTTの通信ビル内部の業務」の両方に関わっている立場なので、どちらの知識も身につけて、後輩から頼られるような技術者になりたいと考えています。西田と山村は構築設計の「つくる側」を目指すようですが、私は逆に「まもる側」を極めていけたらと思います。どんな現場でも対応できるような力をつけていきたいです。

―最後に、これから進路を考える高専生に向けてメッセージをお願いします。

山村さん:高専は就職と進学、どちらも選べる環境だと思います。自分一人で決めるのが難しいときは、先生など周りの人の意見も参考にしながら、自分に合った進路を選んでほしいです。

森山さん:就職を考えている方に向けた言葉になりますが、自己分析を早めに始めて、深く考えることが大事だと思います。自分の長所ややりたいことを理解することで、より納得感のある選択ができると思いますよ。

西田さん:就職か進学かで悩む方も多いと思いますが、悩んでいるのであれば、早めに動いて相談することが大切です。早く動くことで、どちらを選んだとしても準備時間を確保することができます。それに、高専教員の方々は親身に寄り添ってくださる方ばかりです。悩みをすぐに相談することで、より良い選択につながることを願っています。

西田 和樹氏
Kazuki Nishida

  • NTT ME株式会社 関信越ブロック統括本部 栃木エリア統括部 フィールドサービスセンタ

西田 和樹氏の写真

2023年3月 小山工業高等専門学校 電気電子創造工学科 卒業
2023年4月より現職

森山 晃多氏
Kota Moriyama

  • NTT ME株式会社 関信越ブロック統括本部 栃木エリア統括部 フィールドサービスセンタ

森山 晃多氏の写真

2023年3月 小山工業高等専門学校 電気電子創造工学科 卒業
2023年4月より現職

山村 琉空氏
Riku Yamamura

  • NTT ME株式会社 関信越ブロック統括本部 栃木エリア統括部 フィールドサービスセンタ

山村 琉空氏の写真

2023年3月 小山工業高等専門学校 電気電子創造工学科 卒業
2023年4月より現職

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