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卒業研究で論文デビュー!
高専では論文を書くって聞いたことがあるんだけど、本当なのかな?
その噂は本当だよ! 僕も高専で初めて書いたんだ!
このページでは論文はいつ書くのか、そもそも論文ってどういうものなのかを説明するね!
どうして論文を書くの?
高専では5年生の時に、卒業研究をしないといけません。卒業研究は、研究発表と卒業論文の提出が必須なので、全高専生は必ず論文を書くことになります。
「卒業研究」という言葉から「難しそう」と思う人もいるかもしれませんが、自分が所属している研究室の教員が指導してくれますので、フォローの体制は整っています。流れとしては、研究を行ったうえで論文を書いて提出し、最後に研究発表をします。
研究というと「白衣を着て、顕微鏡で何かを観察して……」といったイメージを持つ人もいるでしょう。もちろんそのような研究スタイルもありますが、例えば何かを開発したり、何かを構築したりなど、モノづくりを研究テーマにしている人もいます。高専の中には、各高専生が発表した卒業研究のテーマをホームページで公表しているところもあるので、ぜひご覧ください。
論文は必ず書くんだね! 研究テーマもいろいろあるんだ!
卒業研究の論文を書いた後には、上の写真のように先生やほかの学生に対して研究発表をするよ。分かりやすく説明する力も必要だね!
どうやって論文を書くの?
論文は「序論」→「本論」→「結論」の形式で構成されています。「序論」で研究テーマ(課題)を挙げ、「本論」でそのテーマについて論理的・実証的に論を展開し、「結論」でテーマに解答を与えます。結論は、序論の問いに答えるところなので、序論と結論は対応していないといけません。
論文で大事なのは説得力です。その説得力を持たせるために、自分の実験の結果や過去の文献・論文などを集めて、分析・考察しないといけないのです。
そして、実際に論文を書こうとすると、思っている以上に時間がかかります。4年生の後期からだと1年半ほど取り組むことになりますが、少なからず授業や部活もあるので、余裕をもってスケジュールを立てて行う必要があるのです。
大変そうに感じますが、あくまで高専生の卒業研究の論文なので、高専や大学の教員などに求められる画期的な成果や斬新な論理展開は要求されません。大事なのは、研究の過程をしっかり踏んで、自分なりの結論を得ることです。すごい結論である必要はありません。
とはいえ、高専生の中には、その卒業研究の論文で学会発表をすることがよくあります。その具体的な例としては「国内外で注目される高専生!」をご覧ください。
説得力のある論文を計画的に書くことができるかが試されているんだね。
その通りです! 地味な作業が多いですが、やり切った後の達成感は格別ですよ!