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国内外で注目される高専生!

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とある高校生が世界で注目されているってニュースをたまに見るけど、高専生でもあるのかな?

あります! 国際会議で評価されたり、すでに社会で活躍している高専生がいますよ。

ここでは、どんな高専生が注目されているのかご紹介します!

高専生のうちに国際会議で評価!

高専生はまだ学生ではありますが、その優秀さゆえに、研究によって世界的に評価される学生がいます。

例えば、2018年7月に愛媛大学で開催された国際会議「Water and Environment Technology Conference」で、東京高専の本科5年生と専攻科1年生の2人が「EXCELLENT PRESENTATION AWARD」を受賞しました。

この国際会議は水環境の改善技術に関する研究発表の場で、一流の研究者に混ざって高専生が2名も受賞したことは快挙といえます。

また、SDGs達成に向けて、グローバルな社会課題を解決する方法について議論する国際会議「STI-Gigaku」では、2020年に小山高専の専攻科2年生が「Best Research Presentation Award」を受賞しています。ちなみに、2018年からこれで3年連続の受賞となりました。

▲「EXCELLENT PRESENTATION AWARD」を受賞した東京高専の望月さん(専攻科1年生、左から3人目)と鈴木さん(本科5年生、左から2人目)を祝福する庄司准教授(左から1人目)、新保校長(左から4人目)
※学年・職位は2018年当時のものです
▲「Best Research Presentation Award」を受賞した小山高専の矢島さん(当時専攻科2年、写真中央)を祝福する堀校長(同右)、飯島教授(同左)

高専生以外の研究者もいる中で評価されるのはすごいことだね!

本当だね! 高専で専門的な勉強や研究を深くできるからこそ、こういうことに繋がるんだ。

すでに社会で評価されている高専生も!

そのほか、国際会議ではないですが、すでに社会で評価されている学生ももちろんいます。

例えば、東京高専の学生によって開発された自動点字翻訳システム「:::doc (てんどっく)」は大きな注目を浴びています。これは墨字(普通に書かれた文字や印刷された文字)を点字に、点字を墨字に全自動で翻訳するサービスで、視覚障害者、および視覚障害者にサービスを提供したい教育現場や行政、企業をターゲットとしています。

このサービスのきっかけは、2019年のプロコンでした。プロコンについては「プロコンってなに?」で説明していますが、課題部門で最優秀賞を獲得した「:::doc−自動点字相互翻訳システム−」は「:::doc」の前身となっています。

その後も改良を繰り返し、2020年に開催された「全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト」では企業評価額が5億円相当とされ、最優秀賞を受賞。2021年春には、プロコンゼミ点字研究会の2人がさらなる飛躍を求め、高専ベンチャー「TAKAO AI株式会社」を設立しました。

2021年10月には「:::doc」試用サイトをリリース。1億円の出資も受け、「:::doc」は様々なメディアで取り上げられました。そして、いくつかの視覚障害者施設で実際に使用されているのです。

このように、高専のテーマである「社会実装」を学生の段階で取り組む人たちがいます。社会のために自身の研究を生かすことができるのが、高専という場所なのです。

▲TAKAO AI株式会社設立の記者会見をする板橋社長(情報工学科4年生、19歳、右)と藤巻取締役(同3年生、18歳)(東京高専)
※学年・年齢は2021年当時のものです

高専生で社長になるなんてすごいなあ。1億円ってすごいお金だね!

それだけ期待されているからこそ出資されるんだよ! 高専生のうちでもいろいろな研究ができるから、ぜひ高専に入学してチャレンジしてみてほしいです!

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