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どのような科目があるの?
高専の授業は、中学校や高校と違ったりするのかな? 家庭科がないって聞いたこともあるんだけど……。
今までとは全然違う授業になると思います! 授業では主に「一般科目」と「専門科目」について学ぶことになりますよ。
「一般科目」や「専門科目」とはいったい何なのか、授業スタイルも含めてご紹介します!
一般科目では何を学ぶの?
一般科目として挙げられるものは、数学・応用数学、物理・応用物理、化学、国語、外国語、地理、政治・経済、歴史、美術・音楽、保健体育などがあります。ですので、美術や音楽の授業もあるのですが、高専によっては1年生の半期だけ受けることもあるようです。また、家庭科の授業はありません。
そもそも、一般科目を学ぶ目的は2つあります。1つは、豊かな教養を身につけて、広い視野を持つ優れた技術者になるため。もう1つは、専門分野の知識や技術を学ぶ土台をつくるためです。そのためにも、学問の基礎である一般科目を学ぶことは重要なのです。
一般科目の単位数は、卒業に必要な単位数のおよそ49%ですが、その80%を1年生から3年生までに履修します。さらに4年生・5年生では、それまでより専門性の高い教養科目を学ぶことになっています。
高専では、今まで習った科目も引き続き学ぶんですね!
あと、多くの高専ではロングホームルーム(LHR)が3年生まで週に1度だけ行われ、高専からの連絡事項を聞いたり、何かを決定するための話し合いをしたりするよ。また、中学校で毎日行われている朝夕2回のショートホームルーム(SHR)がない高専もあります。
専門科目では何を学ぶの?
専門科目は、自身が所属する専門学科に関する科目です。各高専には、以下のような専門学科のうち3~7学科があり、時間割には「一般科目」と「所属する学科の専門科目」が配置されることになります。また、時間割は、学生の各段階に応じて、理解力と問題解決能力が増すように作成されています。
高専には以下の専門学科があります。
- 機械系、材料系学科
- 電気・電子系学科
- 情報系学科
- 建設系、建築系学科
- 化学系、生物系学科
- 商船系学科
- 社会的ニーズに対応した分野の学科
- 複合系学科
授業形式は、実験や実習がメインとなります。これは、学んだことを応用する能力を身につけるためです。高専は、高等教育機関にふさわしい実験・研究設備を備えているからこそ、レベルの高い実験・実習が可能になります。
例えば、多くの機械系学科では「工場実習」があります。この実習は、様々な工作機械を使用しながらモノづくりの基礎を学ぶものです。そのほかにも、エンジンの分解や組み立てなど、機械に実際に触れることで、その仕組みを理解することもあります。
また、専門科目でも講義による授業がありますが、そこで使用される教科書は、基本的に大学で使用されているものと同等であることが多いです。大学に入学する前の年齢から専門的な分野を学べるのは、高専の大きなポイントでしょう。
かなり本格的な実験や実習が、高専ではできるんだね!
どんな環境で実験・実習をしているのか想像しにくい人もいるかもしれないけど、「実験教室」など、中学生を対象としたイベントをやっている高専もあるよ!
実験を体験できるのはもちろん、高専の雰囲気もつかむことができるから、興味のある人はぜひ行ってみてください!