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高専の中での進学「専攻科」
高専には「専攻科」というところがあるって聞いたんだけど、いったい何をしているところなんだろう?
専攻科は、高専の本科を卒業した後に進めるコースです! 本科よりレベルの高いことができるんですよ。
いったい何をしているところなのか、そして専攻科を卒業した後について紹介しますね!
専攻科は何をするところ?
高専の本科の学生が専門的知識・技術をさらに高めたい場合に考えられる進学の道は、一般的に以下の2パターンとなります。
・高専の専攻科へ進学する
・大学へ進学(編入)する
専攻科とは、5年間の高専教育(本科)を卒業したあとに、さらに2年間、より高度な技術教育を行うことを目的としたコースです。1992年に初めて設置され、技術開発力、問題解決能力を備え、広く産業の発展に貢献できる高度で幅広い知識を持った技術者を育成しています。
また、授業や実験・実習だけでなく、長期のインターンシップを実施しているほか、PBL型教育*なども積極的に導入しています。これにより、学生の創造性と実装力を高めているのです。
*PBL型教育:知識の暗記ではなく、自ら問題を発見し解決する能力を養うことを目的とした教育法。PBLは問題解決型学習(「Project Based Learning」もしくは「Problem Based Learning」)の略
これまで通っていた高専の専攻科に進学した場合だと、知っている教員と研究を続けることができるので、最初から過ごしやすい環境と言えます。また、今までの研究を継続した形がとりやすいので、より自身の専門分野を深めることができます。
大学への進学については、こちらのページ「大学進学の場合、国立大学がほとんど!?」をご覧ください。
長期インターンシップなど、より社会に近いところで勉強したりできるんですね!
逆に、専攻科が企業で活躍している社会人技術者を受け入れていることもあります。ですので、企業との共同研究ができる場合もありますよ!
専攻科を卒業したらどうなるの?
専攻科の課程を修了した人は、「独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構」に申請し、審査に合格することで、「学士」の学位を取得することができます。学士を得るということは、大学の学部卒業生と同じ扱いになるということです。
これにより、さらに研究をしたい場合は、大学院へ進学することが可能になります。もちろん、企業などに就職する道もあります。
専攻科は、大学でいう3・4年生だと思ってもいいのかな?
年齢も基本的には同じタイミングですし、最終的に学士も取得できるので、そう思って大丈夫です。ただ、専攻科の方が、自身の専門分野次第では研究の幅が広いこともあります。大学に編入するか専攻科へ進学するかは、その時の自分に相談しないとね!