- 公開日
- 更新日
「高専」ってこんなところ
「高専」って聞いたことあるけど、どんな学校?
たしか理系の子が行く学校だったはずよ。専門学校のひとつかしら?
理系限定というわけではありません! 「専門学校」とついていますが、高校卒業後に入学する「専門学校」とは違いますよー!
高専OBOGの僕たちが高専のことを紹介するので、この機会にぜひ知ってください!
「高専」って、そもそもなに?
「高専」は「高等専門学校」の略称で、高校受験と同じ中学3年時に受験して、入学後は5年間通います(商船学科は5年6ヶ月)。そのため卒業するときの年齢は最短で20歳です。大学と同じ高等教育機関のため、高専の先生は、教授や准教授とよばれる博士号をもった人がほとんどです。
「高専」は、国公立・私立合わせて全国に58校(※)あり、日本の経済成長を支える技術者を育てるために1961年6月に創設され、翌1962年4月に第1期校が開校されました。今はITやものづくり、化学や建築、商船など、理工系を中心とした幅広い分野の専門技術を、約6万人の学生が学んでいます。
※2028年度には滋賀県立高等専門学校が開校予定です。開校すると59校になります。
また、理工系だけではなく、国際社会で活躍する人材の育成を目的に、ビジネス英語や国際物流論などの文系科目を中心に学ぶ学科もあるんです。そのほかにも、低学年時に情報リテラシーや工学実習などの複数の専門分野の基礎を学び、その後自分に合った専門分野に進むことができる「複合系学科」を設置している学校もあります。
高専って中学校卒業後に進学する学校なんだ。5年間通う学校があるなんて初めて知った!
うんうん。高専ってあまり知られていないかもしれないですね。次の項目にも記載していますが、文部科学省のホームページでは高専の特色5つが紹介されていますよ。
「高専」の特色
高専の特色として、文部科学省のホームページには以下の5つが掲載されています。
- 特色① 5年一貫教育
- 特色② 実験・実習を重視した専門教育
- 特色③ ロボットコンテスト、プログラミングコンテスト、デザインコンペティション等の全国大会開催
- 特色④ 卒業生には産業界からの高い評価
- 特色⑤ 卒業後、更に高度な技術教育を受けるための専攻科(2年間)を設置
学んだことの応用力を身につけるため、実験・実習が重視されていて、技術者に必要な専門知識をしっかり身につけられるように、独自のカリキュラムが組まれているんです。就職先や、大学・大学院への進学先の実績も豊富で、50年以上優秀な人材を社会に送り出しています。
へ~! 専門的なことがじっくり学べるんですね。ロボットとか好きだし、だんだん興味が湧いてきました!
まだまだ高専について伝えたいことは山程あります! 僕らが高専生のときの話を交えて、これからより詳しく紹介していくね!