• 公開日

大学ではあり得ない求人数と就職実績

SHARE

この記事のタイトルとURLをコピーしました

高専生は就職しやすいと聞いたけど、それって大学生よりも就職しやすいのかな?

大学生の就職率も高いけど、高専生はもっと就職しやすい環境と言えるよ!

就職率についてはこちらのページ「就職率100%って本当!?」で説明したけど、ここでは、「求人倍率」という指標を見ながら、その就職のしやすさと就職状況について紹介しますね!

大学生以上の求人倍率!

求人倍率とは、求職者(仕事を探している人)1人あたり何件の求人があるかを示すものです。1を超えるか超えないかが基準としてあり、数字が高ければ高いほど求職者や労働者にとって有利となります。

では、まず大学生の求人倍率から見てみましょう。リクルートワークス研究所が2022年4月26日に発表した、2023年3月卒業予定(当時)である大学生・大学院生の「大卒求人倍率*(大学院卒含む)」は、1.58倍となっています。

*大卒求人倍率:民間企業への就職を希望する学生ひとりに対し、企業側から何件の求人があるのか(企業の求人状況)を算出したもの。「求人総数÷民間企業就職希望者数」で求まる

一方、高専生の求人倍率はどうなっているでしょうか。2021年度版の広報誌「国立高専機構 概要」によると、求人倍率は20倍を超えている旨が記載されています。

なぜこれほど求人倍率が高いかというと、高専生への企業の熱意が大きいからと言えます。というのも、大卒生の年齢が基本的に22歳である一方、高専卒生は20歳と若く、だからといって大卒生と知識や技術の面で劣っていないのです。高専という高等教育機関で5年間しっかり学んできたからこそ、企業サイドも高専生に入社してほしいと思うのです。

▲2013年度の求人倍率

1人あたりどれくらい求人があるかという視点で見ると、高専生がどれだけ求められているかがわかるね!

そうだね! 「高等専門学校の現状について」にはそのほかにも、アンケート調査で企業は高専卒業生に対して7割以上が「満足している」と回答したことが書かれているよ。お互いにとって嬉しい結果になっているんだね!

どういうところに就職しているの?

2021年12月22日にe-Stat(政府統計の総合窓口)で発表された「学校基本調査」 において、2021年度卒業予定(当時)の高専生がどのような産業に就職しているのかが公表されています。

それによると、最も就職している産業は圧倒的に「製造業」で、次に「情報通信業」「建設業」と続きます。また、「運輸業,郵便業」「電気・ガス・熱供給・水道業」「学術研究,専門・技術サービス業」に就職している人もいます。

具体的な企業名を挙げると、2021年春入社の場合、サントリーグループへ入社している国立高専卒業生が最も多く、その後、JR東海、ENEOSと続きます。また、TOP10で見てみると、女性採用率は花王が3分の1以上と、最も高くなっています、

▲2021年春入社 国立高専生の就職ランキングTOP10
※国立高専機構調べ

企業名を見てみても、誰もが知っている企業が就職ランキングに多くランクインしているね!

そのほかにも、メーカーやインフラ、ITなど、分野もさまざまなのが分かるね!

SHARE

この記事のタイトルとURLをコピーしました