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大学ではあり得ない求人数と就職実績

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高専生は就職しやすいと聞いたけど、それって大学生よりも就職しやすいのかな?

大学生の就職率も高いけど、高専生はもっと就職しやすい環境と言えるよ!

就職率についてはこちらのページ「就職率100%って本当!?」で説明したけど、ここでは、「求人倍率」という指標を見ながら、その就職のしやすさと就職状況について紹介しますね!

大学生以上の求人倍率!

求人倍率とは、求職者(仕事を探している人)1人あたり何件の求人があるかを示すものです。1を超えるか超えないかが基準としてあり、数字が高ければ高いほど求職者や労働者にとって有利となります。

では、まず大学生の求人倍率から見てみましょう。リクルートワークス研究所が2023年4月26日に発表した、2024年3月卒業予定(当時)である大学生・大学院生の「大卒求人倍率*(大学院卒含む)」は、1.71倍となっています。

*大卒求人倍率:民間企業への就職を希望する学生ひとりに対し、企業側から何件の求人があるのか(企業の求人状況)を算出したもの。「求人総数÷民間企業就職希望者数」で求まる

一方、高専生の求人倍率はどうなっているでしょうか。2023年度の広報誌「国立高専機構 概要」によると、求人倍率は20倍を超えている旨が記載されています。

なぜこれほど求人倍率が高いかというと、高専生への企業の熱意が大きいからと言えます。というのも、大卒生の年齢が基本的に22歳である一方、高専卒生は20歳と若く、だからといって大卒生と知識や技術の面で劣っていないのです(むしろ高専生の方が実践的だという声もあります)。高専という高等教育機関で5年間しっかり学んできたからこそ、企業サイドも高専生に入社してほしいと思うのです。

▲求人倍率の比較表
※「大学卒・大学院卒」は2024年卒が対象。「高専本科卒」は2022年度の広報誌「国立高専機構 概要」より

1人あたりどれくらい求人があるかという視点で見ると、高専生がどれだけ求められているのかがわかるね!

そうだね! ちなみに、文部科学省「高等専門学校の現状について」に紹介されているアンケート調査(2013年の調査)で、企業は高専卒業生に対して7割以上が「満足している」と回答しているよ。お互いにとって嬉しい結果になっているんだね!

どういうところに就職しているの?

2023年度の「学校基本調査」 によると、最も就職している産業は圧倒的に「製造業」で、次に「情報通信業」「建設業」と続きます。また、「電気・ガス・熱供給・水道業」「学術研究,専門・技術サービス業」「運輸業,郵便業」に就職している人も多く見られます。

具体的な名前を挙げると、2023年春入社の場合、サントリーグループへ入社している国立高専卒業生が最も多く、その後、旭化成、メンバーズと続きます。また、TOP10で見てみると、女性採用率は日東電工が約50%と、最も高くなっています、

▲2023年春入社 国立高専生の就職ランキングTOP10
※国立高専機構のデータに基づく

上の表を見ると、よく聞く名前が就職ランキングに多くランクインしているね!

そのほかにも、メーカーやインフラ、ITなど、分野もさまざまなのが分かるね!

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