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「高校→大学進学」or「高専→大学編入」どっちがお得?
将来的な大学進学を考えている場合でも、高専に行っていた方が費用は安くなるのでしょうか?
はい、国立高専の場合ですと安くなります。ちなみに、日本にある高専は、そのほとんどが国立となります。このページでは、専攻科への進学も含め、「学位」を取得するということに着目して、ご説明いたします!
高校と高専、大学に進学する場合どっちが安い?
まずは公立高校から国立大学に進学した場合の費用について考えてみましょう。本ページではこれ以降、高等学校等就学支援金制度は使用しないと仮定しています。
公立高校から国立大学に進学した場合の入学料と授業料は、公立高校が3年間で約36万円、国立大学は文部科学省の省令によって定められた基準額を参照すると、4年間で約243万円となります。ですので、合計は約279万円となります。
では、国立高専の本科から国立大学に進学した場合はどうなるでしょうか。大学編入は3年次編入が一般的なため、そのケースで考えます。まず、国立高専は5年間で約126万円です。その後の国立大学2年間は、約135万円となります。よって、合計は約261万円となり、高専から大学に進学した方が安くなることが分かります。
高等学校等就学支援金制度が使えるとしたら、どうなるのでしょうか?
高専は3年次まで同制度を適用できます。支給額は公立高校の場合と変わりませんので、費用差は適用前と変わらないことになります。詳しくはこちらのページ「就学支援金制度や奨学金制度はある?」をご覧ください。
専攻科に進んだ場合だと、どうなる?
では、本科から専攻科と、7年間を国立高専で過ごした場合の学費はいくらになるでしょうか。専攻科の入学金や授業料は本科と変わりません。よって、7年間で約181万円となります。
ですので、公立高校から国立大学であったり、国立高専から大学に編入したりするよりも、専攻科に進学した方が、より安くなることが分かります。また、専攻科を修了した人は、「独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構」に申請し、審査に合格することで、「学士」の学位を取得することができます。費用が大きく違うにも関わらず、最終的には大学の学部卒業生と扱いが同じになる点が注目ポイントと言えます。
専攻科だと、かなり費用が安くなるんですね!
また、専攻科では、今まで本科で行ってきたことを継続して研究することができます。費用だけでなく、専攻科だからこそできることがあるのも大きなポイントです! 詳しくはページ「高専の中での進学「専攻科」」をご覧ください。